システムの保守生産性が低い原因としては、以下のようなものがあります。

①ドキュメントの整備が不十分
 開発したチームがそのまま保守する場合には顕在化しませんが、保守チームが変わったりすると、突然生産性が低下する可能性があります。普遍性の高いドキュメントの整備は必須といえるでしょう。

②システム構造が複雑になっている
 基本設計が稚拙なシステムは、規模の比してモジュール構造が複雑になりがちです。このようなシステムの場合には、1機能の修正に対して関連するモジュール数が多くなるため、保守生産性が低下します。このケースは運用側では対処の方法がありません。

③システム開発品質が低い(残存欠陥数が多い)
 何らかの原因で残存欠陥数が多いと、保守生産性は当然低下します。通常、残存欠陥数はシステムの規模(FP数)に比例し、かつ一定の範囲に収束することが知られています(開発プロセスにおけるテスト工程の比率によって変わります)。この範囲を逸脱するものについては開発クオリティが低いシステムであり、その原因を特定する必要があるでしょう。

④メンテナンス・チームのプロセス成熟度が低い、もしくは経験値が低い
 開発と同様、保守生産性もチームの能力に依存します。ただし開発と比べると状況を改善できる確率は上がります。保守体制を見直し、改善策を検討します。

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