システムの開発効率と保守効率を総合的に分析するには、マトリックス分析を実施します。
 開発生産性のデータをマトリックスの横軸に、保守生産性を縦軸にプロットします。システムの規模(FP数もしくはStep数)はプロットした点の円の大きさで表現します。

 マトリックスの右上のシステムほど、開発、保守ともに生産性が高いことを示しています。左下のシステムは今後改善する余地が大きいことを示しています。開発プロセス、保守プロセスを見直し、円ができるだけ右上に行くような改善策を検討します。

 マトリックスの左下に来るシステムは開発効率も保守効率も悪いシステムということになります。システム刷新や廃止を検討する必要があります。もっとも取り扱いに困るのは、左下に位置していて、かつ円の大きさが大きいシステム(巨大なシステム)でしょう。巨大システムは基幹システムに近い位置付けであることが多く、容易に廃止できないからです。

 このようなシステムが存在する場合には、最終的な決断は経営トップのマターとなります。巨大なシステムは、開発生産性も保守生産性も低下するリスクが高いといわれています。システム化構想の段階で全体のポートフォリオを念頭において計画を立てることが重要となります。

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