あるプロジェクトが将来生み出すキャッシュ・フローの現在価値を算出する方法をDCF(ディスカウント・キャッシュ・フロー)と呼びます。DCF法の概念は以下のようになっています。

 毎年6円のキャッシュを生み出すプロジェクトがあると仮定します。今年の六円は今現在の値段なので6円の価値があります。現在の標準的な利回りが4%だとすると、来年の6年は4%を減じて5.77円になります。2年後の6円は5.77円からさらに4%を減じるので5.55円となります。なぜこうなるのかというと、お金を運用すると4%の利子が付くわけですから、将来もらうお金は利子分だけ多くなければいけません。逆にいうと将来もらうお金を今の値段に換算すると利子分だけ差し引く必要があるのです。

 このようにして、毎年6年のキャッシュを生み出すプロジェクトの現在の価値は、現在の6円から無限大年後の6円の現在価値の和ということになり、計算すると150円になります。この150円がこのプロジェクトの現在価値です。

 IT投資についても基本的な考えかたは同じになります。システムへの投資によって将来どれだけのキャッシュ・フローが得られるのか、さらにこれを他の投資対象との比較からある一定の割引率で割引、現在価値を算出します。これがシステム投資へのコストと比較して合理的かどうかという基準で判断を下すことになります。

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