前回は、信頼性は通常、MTBF(平均故障間隔)で表現され、可用性は通常、稼働率で表されると説明しました。ではMTBFと稼働率とコストにはどのような関係があるのでしょうか?

 システムのMTBFと稼働率を低下させる最大の原因はハードウェアの故障です。ハードが止まってしまうとこれはどうしようもありません。ハードウェアの信頼性を向上させるには2種類の方法があります。ひとつは信頼性の高い製品を使用する。もうひとつは、ハードウェア構成を冗長化して故障しても動作を継続するようにするということです。
 最近ではハードのコストは劇的に安くなっていますので、同一のハードウェアをいくつも用意して、ソフトウェア上で共有し、いつ壊れてもいいようにしておくという考え方が主流です。Googleのデータセンターでは何十万台というサーバーをリアルタイムで監視し、故障が発生した、あるいは故障が発生しそうなサーバーのデータは自動的に他のサーバーに移管し、ハード自体は修理などせず放置するという徹底的に合理的な手法が採用されています。

 信頼性と可用性を上げようと思った場合には、少なくともハードウェアのコストが増加することは明らかとなりました。ですがハードウェアのコストは全体からみれば大したことはありません。ハードの故障という観点からは、信頼性や可用性とコストはそれほど高い相関性はないということになります。

 ではソフトウェアや運用面ではどうでしょうか?これについては次回にお話します。

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