システムのコストが増大してしまう理由には様々なものがあります。米国の民間企業の調査によると全案件の実に53%に遅延もしくはコスト増加のトラブルが発生しています。システム・コストが増加する原因は以下のようなものがあります。

 ①機能要件の見誤り
 ②業務プロセスに関する情報不足
 ③ベンダーとユーザーでの責任分担不明確
 ④システム要件未決定
 ⑤頻繁な仕様変更

 このうちもっとも多いと思われるのは①機能要件の見誤りです。これはベンダー側の担当者がシステムに求められる機能要件を正確に仕様に織り込めず、手戻りが生じることが原因です。
 これには発注側にも責任があるケースがよく見られます。業務プロセスが不明確なままベンダーに作業を丸投げし、仕様が未確定のまま設計が進んでしまうといった事態です。ベンダー側の担当者が優秀であれば、発注側が曖昧な状況であっても、うまく解決していくことが可能です。しかしベンダーの担当者がすべて優秀なわけではありませんから、時としてこのような問題が発生します。

 ②から⑤についても発注側の体制がしっかりしていれば防げるものばかりです。上記データはプロジェクトの予算超過についてのデータですが、これは発注前の価格交渉や予算策定でも同じことです。
 ベンダーに対してどんな機能をシステムに求めているのか、正確に伝えることができなければ、ベンダーは正しく見積もりをすることができませんし、ユーザー自身も価格を予想することができなくなってしまいます。

【弊社刊行マニュアル書籍のご案内】
政府IT予算の削減にも使われたノウハウを凝縮!
情報システム発注における価格検証・価格交渉完全マニュアル」くわしくは「こちら」。
3000件のIT診断実績から得られた知見をそのまま書籍化しました。他では得られない貴重な情報です。